2012年7月10日火曜日

ネズミの強制収容所・4

爺マウスキーは、何故九ちゃんを捨てたのかと、マウスキー達を怒鳴ったのです。
挙句の果てには、8匹は自分が飼うからもういい!と、言い張りました。さすがに、これには困り果てました。

しかし、よくよく思い返せば、8匹のネズミを「福の神だ」と崇めていた爺マウスキーです。年齢が年齢ですし、その意志と決意は強固なものに違いなく、マウスキー達がどんなに頑張っても、それを打ち砕く事など出来ないに等しいでしょう。

しかし、お陰でマウスキー達の意志も強固なものとなりました。8匹は絶対に捨てに行き、1匹たりとも残すまい、と。

こんな姿を見ると、可愛くて心が揺らぐようですが・・・

そこで、マウスキーと姉マウスキーは、8匹のネズミの代わりとなる小動物との出会いを求め、とりとり市のペットショップに通いました。

ショックな事は、最小と思っていたハムスターすら大きく見えることです。目がビーズで、耳が大きく、スリムな体型、活発で遊び好き、この条件でなければ心が惹かれません。
しかし、マウスキーはハムスターでもいいかと妥協していました。妥協を許さなかったのが、姉マウスキーです。
是々非々でもマウスじゃないと嫌だ、と言い張ったのです。

マウスなんて売っているのは、爬虫類専門店で売っているマウスを当たるしか方法がないかもしれない、とも考えて調べましたが、陸の孤島と呼ばれるとりとり市に、そんな店などありません。

やっとの事で出会ったネットショップは、ぷちまるショップという店で、マウスを取り扱っていました。喜んだのもつかの間。悲しいことに、その年の日本人でなくとも知らない人はいないと言われる、あの大震災が、このショップにも被害を与えていたので、お店は営業していませんでした。

そこで、再び頑張ってネットサーフィンというやつで、何とかマウスを取り扱っている信頼できそうなネットショップに出会いました。
そこが、「ちいさきもの倶楽部」さんです。

マウスキーは勿論、野生のネズのようなカラーをしたマウスがいいと思っていました。姉マウスキーと一緒にどの子がいいか物色をしていたところ、パンダマウスという項目を見つけ、好奇心で早速見てみることに・・・・

D君

「ミッキー!?」と思わず姉マウスキーを叫ばせた、白い顔と黒い耳のD君に、姉マウスキーは一目惚れしてしまい、絶対この子を飼うと主張しました。
そこでマウスキーは、自分用に野生カラーのマウスか、黒色の迫力ありそうなマウスを飼おうと思いました。

一番の候補は、このブラックのサテンマウスのこの子でした。



ほぼ、D君と、この子で決まり、D君を買い物カゴに入れようとした時でした。




Aちゃん

「ミニーちゃんか!」と、思わずマウスキーを叫ばせたこの子、Aちゃん。ミッキーのD君と、ミニーのAちゃんを2匹並べてみるところを想像しただけで、もうパンダマウス二匹で決定するしかありませんでした。

即注文。

翌日契約。支払い。

発送日は、確実に受け取ってもらわなければならないという条件だったので、木曜日にしました。午前中はマウスキー達は用事があったのですが、父マウスキーが受け取ってくれると約束してくれたので安心です。

これだけ下準備をすれば、8匹に未練はありません。三月末で春日和となっていたので、捨てる決心もつきました。

そこで、マウスキー達は爺マウスキーと約束を取り交わしました。このつがいのペット用のネズを飼い、一回必ず子供を産ませると。
その契約に爺マウスキーは快く了承してくれました。

これで、安心して8匹のネズミを捨てにいけます。

強制収容所も閉鎖する事となりました。

当日、マウスキー達はとりとり城跡の近くにある公園へ、8匹をネズミを捨てに行きました。
ネズミ達を捨てることに対して、心は痛みましたが、春になり、餌を求めに出てきたヘビや鳥や動物たちの餌になるのだと思えば、その命も無駄にはならないだろうと、自分たちを慰める事が出来ました。

さて、ついに8匹達を外界へ放つ時が来ました!

その感動のシーンがこちらです。





跳びはねて出て行くかと思いきや、ジッ・・・として出て行かない8匹のネズミ。仕方がなく、追い立ててみても、出ることはありません。

姉マウスキーは強行突破で、この後、ケースを横倒しにして無理矢理8匹を追い出したのです。

わらわらと蜘蛛の子散らすように、8匹は、別々の方向へと走り出しました。木を駆け上る者、木のアナに潜り込んで行くもの・・・


あっと言う間に行方知れず。


そんな中でも、1匹発見する事に成功しました。


マウスキー達が立っていた近くの、大きな木の上でした。頭上5mはあろうかという高さまで、ネズミは駆け上がっていました。



これでも18倍ズームで撮影しました



部分的に切り出して拡大して見てみましょう。

この逞しい姿を見てください!

これらの姿を見て、ようやくマウスキー達は実感したのです。
野生のネズミなど、そもそも飼えるものではなかったのだと・・・・


ネズミの強制収容所は、このように、当たり前の事を改めて気付かせてくれる結果となりました。


家に戻ると、多少寂しいものの、これで気持ち良く注文していたパンダマウスを迎えることが出来ると、誇らしい気持ちでいっぱいとなったのでした。

その翌日、とりとり市は大雪に見舞われました。

マウスキーは泣きました。

うららかな春日和から、こんな厳しい冬が舞い戻ってくるとは・・・・・


後悔しながら日にちは過ぎ、運命の日がやってきました。

マウスキーは、短い寿命のマウスに思いを寄せ、後悔だけはしたくないと思い、ブログを立ち上げる事にしました。

ミニマメ・クラブ完成です! パチパチパチ。

D君は「マメ」になり、Aちゃんは「コマメ」になりました。

初めて我が家にやって来た日のマメとコマメ

めでたし、めでたし


おわり



<おまけ>


パンダスリッパとマメ


マメ、具合が悪い日は、こんなにボサボサです

具合が良い時のマメは、こんなにツヤツヤです


マメとコマメは今日も仲良し

2 件のコメント:

  1. 毛並が全然違う!びっくり!
    D君とAちゃん、かわいいですねぇ。
    姉マウスキーさんの数々の言動、目に浮かびます。
    ねずちゃんは木登り上手なんですね。

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    1. そうなんですよ、ひとみさん!
      姉マウスキーのマウスへの執着は、とても凄まじいものでした。マウスキーも辟易でしたよ。
      なのに、巷では、マウスキーの方がマウス狂だと思われているんです。不本意ですよ。

      ねずちゃんの木登りは、マウスキーも驚愕しました。恐ろしい生命力です。

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